朝日カルチャーセンター 
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外国人のための日本語 

受講者インタビュー

手抜きのない丹念な作業が支える美
 
   始めは墨絵がやりたかったが教室が見つからず、まずは日本画を習って転向しようと思っていた。しかし、そのまま18年以上続いている。今では「墨絵に転向する気はなくなりました(笑い)」 
 そのわけは、岩絵の具の魅力だという。絵の具を重ねていくと思いがけない美しさに出会える。どれだけやってもわからない奥深さに魅せられた。思う色を出すためには天然岩絵の具を焼くことがある。さらにそれを膠で溶き、透明感を出すために、上澄みのアクを捨てるなどの作業が必要だ。美しい白を出すにも百叩きと呼ばれる、時間をかけて胡粉を練ることが欠かせない。作品を描くまでにはいくつもの手間のかかる工程を要する。そのために「下塗りを始めるときは何年たっても胸がどきどきします」
  林先生が指導するのは基本通りの手を抜かない方法。そのやり方が後々作品の美しさとして返ってくる。それでも思い通りの色が出たのはこれまでにたった1度。その時は自分でも本当に感動したという。
 日本画を始めて、絵の鑑賞眼も変わった。展覧会へ行っても、色や構図に目がいく。作品がかもし出すムードを見るというよりは、友人たちと端の方で、絵の技法を小声で話し合うことが多くなったそうだ。
  今は菖蒲の花を制作中。「夜寝る前にあの岩絵の具を使おうとか、あそこはこうしようとか、頭の中で先の絵を描いています」。丹念な作業、心の中でのイメージの育み、その積み重ねが作品を作り上げているようだ。

               (▼竹内さんの作品「風韻」背景は銀箔。硫黄水を塗って酸化させ、変化を出した。
  



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